「うーん…」



2日後。私が緊急事態だと知り友達4人が集まってくれた。今日は寧々ちゃんの家にお邪魔していて、寧々ちゃんの部屋でみんなでまったりと会議が行われている。みんな私の悩みに頭を抱えていた…







「誕生日プレゼントねぇ…」

「男子にプレゼントするのって難しいね」


私のベッドに寝転がる春子と多美子ちゃんは、2人してうーんと悩んでいる。


私がみんなに相談したのは、明後日に迫った凌哉くんの誕生日に渡すプレゼントのこと。何度考えても何をあげたらいいわわからなかった為、友達に相談を持ち掛けた。






「あ!スマホで調べたら、世間での彼氏へのプレゼントランキングは1位はお財布だそうですよ」


スマホを見ながら私達に話しかける寧々ちゃん。




「財布かぁ…」

「好みがあるよね」


顔を見合わせる春子と多美子ちゃん。




「2位は時計ですって!」

「時計?」

「尾神くん時計するの?」


春子は「しないでしょ」と鼻で笑った。




「3位は洋服ですよ!」

「洋服ねぇ…」

「これも好みがあるよね~着なかったら意味ないしさ」


春子と多美子ちゃんは、うんうんとお互い頷いている。私も頷きながら2人の意見に同意していた。

そのランキングはそれぞれ好みが別れるよね…凌哉くんとまだ付き合い浅いし、どんなものが好きなのかわかんないしなぁ…







「こうなったら…尾神くんのこと細かく教えてよ!」

「え…?」


寝転がっていた多美子ちゃんがガバッと起き上がり、ひらめいたような口調で言った。






「尾神くんの性格とかを見ればどんなものが好みなのかとか、今欲しがってるものがわかるかもよ!?」

「そうか!なるほどね!」


続いて春子もベットから起き上がると、床に膝を抱えて座る私のところへ来て肩を回した。






「尾神くんてどんな人?1から言ってみ?」

「え、えっと…」


どんな人…って急に言われてもなぁ……





「まあ見た目からいくと…女子からすれば近寄りがたい人だよね?顔はかなりイケメンだけど怖いってゆうか」

「男子から見てもそうだと思いますよ?」


多美子ちゃんと寧々ちゃんが顔を見合わせて言った。




確かに顔は怖いよねあの人…

だけど女子からはモテるよなぁ…ってことは、女子は凌哉くんのこと怖いって思わない子もいるってことか…

ま、どっちにしても怖いに変わりないか。私も人のこと言えないけど…





「尾神くんてあんな顔だしいつも無表情じゃん?だからどんな人なのかよくわかんないよね?」


無表情…か。2人でいる時はそんなことないけどなぁ。だけど学校にいるときは確かにそんな感じかも…





「尾神くんて優しい?」


春子が私の顔を覗き込む。






「すごい優しいよ!たまに意地悪だけど…でもそれはふざけてるだけで」

「のろけはいいつっーの!」

「あ…ごめん」