紅い記憶と廻る時


曖昧な返事をしながら、キッチンの奥へ進み、僕の視界からフレームアウトする母さん。

……昔からあったとしても、こんな傷、どこで付けたんだろう?


僕の記憶にはないけどなぁ……



















「ねぇ、今度五人で出かけない?」


次の日の朝。

転校一日目が気絶したせいでほとんど潰れてしまったため、二日目から頑張ろうと意気込んで机に鞄を置いた時。

突然そんな提案したのは、苗子だった。


「なんでいきなり……?」

「いや、ちょっと颯人と親睦を深めようと思ってさ~」


苗子は、ねー、と隣で読書をしていた雛梨に賛同を求めたが、彼女は少し困惑顔だった。