紅い記憶と廻る時






「ただいま」

「!、おかえり!学校どうだった?」

「上手くやってけそうだよ。友達もできたし」


家に帰ると、母さんはほっと胸をなで下ろした。

そんなに安心したのか。

……僕、別に人見知りでもコミュ障でもないんだけどな……

しかも気絶したせいで一日の半分が潰れたし……


「他には……なんかあった?」

「え?別に……?」

「……そう」


?変なの。またか。

僕は気にせず、廊下に背を向けて靴を脱いだ。

前は学校指定のローファーだったけど、今はスニーカー。なんとなく違和感がある。


「にーに!」

「おかえりー!」


トテトテと伊那と久那が駆け寄ってくる。

相変わらず、そっくりな声、同じトーン、同じ顔と髪型でデュエット。