「つ、・・・はぁ、ついたぁあ・・・」
もぉ汗まで書いて全力で走ってきた
なのに
「あれ?トラック・・・来てない?」
引越しのトラックは予定では13時30分に来るとの予定だった。
だから猛スピードで走ってきたのに、
なんだ、まだ来てなかったのか。
少し余裕の持った気持ちで
今日から彼女が住む、その家に目を向ける。
「やっぱりサンプルの写真で見たとおり、すごくおしゃれな作りだなぁ」
大家さんからは5人用のシェアハウスだと聞いているけれど、
この家の作りで5人とは、
とっても贅沢だ。
広いお庭に、余裕でバーベキューや、広々と遊べるスペースがあり
綺麗に花も咲いている
こんなお花、誰ご手入れしてるんだろう・・・。
手に持った地図をしまい
とりあえず、なかに入ろうと
大家さんに渡された鍵でその扉を開ける

