「やっと、今日……。」 そんな想いを 抱えながら、 私はこっそりと 部屋を抜け出し、 誰にも気付かれないように 注意しながら、 廊下を走り、 階段を駆け下りていった。 塔から出て すぐのところに隠れ、 ロイさんが考えたという魔法を 使ってみることにした。 私は周りに誰も 見ている人がいないことを 確認してから、 ゆっくりと目を閉じ、 心を落ち着かせた。 そして、 小さく言葉を唱えた。 すると、 体が軽くなるような 感じがしてから、 次の瞬間に 高い所から落ちるような 感覚がした。