本を開いていっても、 どの本も変わらず 文字が並んでいるだけだった。 何かが挟んである本など 一冊もなかった。 数十冊の本を 見終えたところで、 私はすこしづつ 不安が募っていった。 もしかしたら もうそんなものは ないのかもしれない。 私たちが昔、 ここで遊んでから だいぶ日にちが たっている。 誰かがその本を読んで、 取り出してしまったのかもしれない。 そう思ったけど、 私は諦めずに根気よく、 本を開いて行った。