私はこれでいいと思った。 だって、 私の願いは いつだって叶わない……。 そのことも 自分の中で理解して、 そういう運命なのだから 仕方ないことだと、 自分の心に言い聞かせて、 自分を納得させてきた。 私は、 勉強の係りの者の話を聞く。 北の山には 綺麗な自然が広がっていて、 透き通った空からは たくさんの星が 見えるらしい。 そんなことを教えられても 私がそこから 何かを見ることは 一生ない。