白衣の王子様






「呼んでよ、優って」


「っ……」


「早く」




近い……。
顔の距離が、近過ぎる。


唇が今にも触れてしまいそうで、ドキドキするけど……少し怖い。




「っ……ゆ」


「ん?」


「ゆ、う……さん……」


「……何?もう1回」


「優さんっ……!!」



自棄になって絶叫した。
先生には悪いけど、これが精一杯。