白衣の王子様







「優」


「へ?」


「優って呼んで」




下の名前で……しかも呼び捨て!?





「無理無理っ!!絶対に無理っ!!無理ですからっ!!」



男の子を下の名前で呼び捨てした事ない私に、そんなの不可能。





「何で?できるでしょ?春依ちゃんは良い子だもん」


「ちょ、先生っ……」



ズイっと顔を近づけて、詰め寄ってきた。





椅子から立とうとしたら、先生に肩を掴まれて阻止。