白衣の王子様







「いないですよ……」



そう言った瞬間、先生がホッとした表情になった気がした。






「そもそも好きな人なんか、できるわけないです。彼氏とか作る予定もありませんから」


「……」




私がそう言ったら、先生は今度は落ち込んだ表情をした。



そして「春依ちゃん」と名前を呼ばれ……。





「え、あ、あのっ……」




両肩を押され、先生は無言で私の体を壁際へ。


そして両手を壁について、私を腕の中へ閉じ込めた。





前方には先生。
背後には壁。
逃げ場が……ない!!