白衣の王子様





「川瀬ちゃーん。おはよ~」


「っ……!!」



いつの間にか目の前には神崎先生が立っていて、私の頭に手を置いた。



もちろん周囲からは悲痛な叫びと「羨ましいー!!」という声が上がった。


横にいる琉璃香ちゃんは興味なさそうに見てる。




「あ、あの……」


「ん?何?」


「ち、ちか……」


「今日も髪の毛サラサラだね~」




神崎先生はニコニコしながら、私の肩よりちょっと長めの髪に触れた。