白衣の王子様







「でっ……出たっ!!」



思わず椅子から落ちそうになった。





「出たって人をお化けみたいに。ところで、コレ」



神崎先生が差し出してきたのは、ピンク色の携帯。


ちなみにガラケー。




「コレ、私の……」


「忘れてたよ?忘れん坊さんだなぁ」


「ど、どうも」




届けに来てくれたんだ……。



ってちょっと待ってよ。





こんな堂々と届けに来ないでくださいよっ!!


おまけにみんなの前で春依ちゃんって呼んでたし……。