白衣の王子様



「実は私、好きな人ができて……仲良くなりたいんだけど、なんか……春衣ちゃんの方ばかりが、彼と仲良くなってて……」


こんなの、醜い嫉妬だ。



「春衣ちゃん、私が彼の事好きって知ってるし、応援するって言ってくれたのに……」


「うわっ、それ最低じゃん!」


「友達よりも男を選んじゃうなんて酷い~」


「瑠璃香って、よく春衣ちゃんと友達でいられるね。私だったら、絶対友達になりたくないタイプだなー」



私の言った事に、2人が同調してくれた事が少しうれしく思ってしまう。



「実はね瑠璃香、今、女子の間で春衣ちゃん無視しようかって話になってるんだけどさー」


「えっ、そうなの……?」



そんな話が出てるなんて、全然知らなかった。

クラスの子達が陰でそんな話をしてたなんて……。



「瑠璃香は春衣ちゃんと仲良いみたいだから、話そうか迷ってたんだけどねー」


「無視って、本気なの?」


「うん、本気だよ~。男子からちやほやされて調子に乗ってるし、ちょっとくらい痛い目をみればいいんだよ~」


「もちろん瑠璃香も、参加するよね?」


「私、は……」



ちょっとモテるから仲間外れにするなんて……。

明かな僻み。

そんな事したら、どんどん心の中が醜くなっていきそうだ。


どんな理由があろうと、意図的に無視するのはダメ。

頭ではわかってる。
わかってるはずなのに……。