白衣の王子様





「お母さんがっ……死んだの……」


「……え」


「私、1人ぼっちになっちゃった……」



一瞬、何を言っているのか理解に苦しんだ。

そんなの嘘だと思ったが、悲しみに暮れる彼女の姿が事実だと物語っている。




「どうして連絡してくれなかったのっ……!?何かあったら連絡してって、言ったのに……」


やっと発した僕の言葉が、これ。


声を荒げた僕に対して春依ちゃんは、微かに体がビクンと跳ねた。

そして恐る恐るといった感じで僕の方を見た。



「ごっ、ごめんなさっ……」

僕が怒っていると思った春依ちゃんは、怯えた様子で謝ってきた。