『じゃ、そういう事で!今夜は優くんも交えて、3人でご馳走食べに行きましょう!じゃあね』 慌ただしく、電話は一方的に切られた。 通話を終えて。 とりあえず携帯を置いてため息。 「春依ちゃん、どうした?嫌な電話だった?」 「いえ、そういうわけじゃ……」 「……どうかしたの?」 言いにくいな。 随分と急な話だし……。 でも、言っておかないと。 「実は、今晩、お母さんが帰ってくる事になったんです……」 「えっ……そ、そうなんだ……」 優さんが珍しく動揺した。