「でもま、どうせもうすぐ同居は終わっちゃうけどね」 やや投げやり気味に言い放って。 優さんは「んー」と伸びをしながら、夕飯の用意をするため台所へ。 私は後を追いながら、 「優さんは、平気なんですね……」 小さな声で言った。 「何が?」 「この生活が終わっちゃう事……優さんは、寂しいって思わないんですね」 優さんがこんなにもあっさりしてると、拍子抜けしちゃうな。 てっきり……。 子供みたいにヤダヤダって泣きついてくるかなって勝手に思ってた。