白衣の王子様




でも多分間違いない。
この子が宇佐見くんだ。


根拠もないくせに、心の中でそう確信した。



「確かに、僕は宇佐見柚希だけど……えっと、何で僕の名前」


「えっと、宇佐見くん、有名だから……」



だって、琉璃香ちゃんの想い人だもん。




「へ~。こーんな可愛い子が僕の事知っててくれたなんて、嬉しいなぁ」


可愛いって……。
今、サラリと言ったな。
って!!
こんな悠長にしてる場合じゃない!!




「宇佐見くんっ!ごめんなさいっ!ぶつかっちゃって!」


謝罪しつつ、散らばったノートを大急ぎで拾った。