白衣の王子様




思い切り尻もちをつき。

バサバサと音を立てて、ノートは廊下に派手に散らばってしまった。



「いたたぁ……」


「わー!ごめんなさい~!」



聞こえてきたのは、ほんわかした声。

ぶつかった相手を見て、ビックリ。



「だ、大丈夫……?」


私の目の前にいるのは、とっても可愛らしい男の子。

しかも萌え袖……。


って事はこの子、もしかして。




「あー!!宇佐見柚希くんっ!!??」


「へっ」


「……あ、ごめんなさい」



ついつい大声で叫んでしまった。