『優くんとは、ちゃーんと仲良くやってる?』
「う、うんっ。まぁ、それなりに……うん、上手くやってる、かな」
『本当に?優くんに迷惑かけてない?』
「かけてないよっ!」
むしろ。
私の方が若干、迷惑かけられてる気がする。
『でも、優くんと仲良くやれてるなら、よかった。あなた、優くんと住むのすっごく嫌そうだったから』
そういえば。
最初はすっごい嫌だったっけなぁ。
でも今は……。
『あ、そうそう。私ね、もう少ししたら家に帰れると思うから』
「ほっ、本当に?」
『うん。私が出張から帰ったら、週末に優くん誘って、3人で旅行にでも行こうか』
「でも、仕事は……」
『少しなら休めると思うから。どこ行きたいか、考えておいてね。じゃあね!』
忙しいようで。
慌ただしく電話は切られた。