白衣の王子様






もう1回ドアを開けてみた。




「も~。ドア閉めるなんて酷いよ」


「……」


「早く中入れて。早く入りたい」




そこに立ってるのは紛れもなく、うちの保健室教諭。


神崎先生だった……。





「どう、して……」



何で……神崎先生がうちに……?





しかも何?
その大きい荷物は……。








「あら、もう来たの?随分と早かったじゃない」



ヒョコッと。
お母さんが後ろから顔を覗かせた。