白衣の王子様






無事に爽くんに返事をして。


昼休みに私は保健室へ足を運んだ。





「失礼しまーす」


私が保健室に入った瞬間、「いらっしゃい」と満面の笑みで優さんがお出迎え。



丁度、保健室を使用してる人もいなかったので、私は早速要件を伝えた。




「優さん、私、爽くんに返事したんです」


「そ、それで……」



何故か優さんは床に正座してる。
そんな緊張しなくても……。




「断りました……」



消え入るような声でそう言うと、優さんが微かに安堵したように見えた。