次の日。 私は爽くんに返事をした。 早い方がいいと思って。 「まぁ……正直、やっぱりなって感じだな」 ❝付き合えない❝ ❝友達のままでいたい❞ 誰もいない空き教室で、その意思を伝えると、彼は無理矢理作った笑顔を浮かべて頭をかいた。 「気持ちは、本当に嬉しかった。でも、本当にごめんなさいっ!」 頭を下げた。 そしたら彼は慌てて「やめろよ」と言った。 「頼むから、謝らないでくれる?そんな風に謝られると、余計に辛いから……」 その言葉に何も言えなくなった。