「今は恋愛感情がなくても、きっと付き合ってるうちに、恋愛的な意味で好きだって思うようになるんじゃないかな」
確かにそうかもしれない。
一瞬そう思ったけど。
「琉璃香ちゃん、私ね……爽くんの事はこれから先も多分、友達としか見れないと思うんだ。それに、中途半端な気持ちで付き合うのは申し訳ないし……」
もちろん、彼の気持ちは嬉しいけどね。
「じゃあ……断るの?」
琉璃香ちゃんの問いかけに頷くと、「そっかぁ」と残念そうな返答が。
「やっぱり……爽くんとは、これからも友達でいたい」
「はぁ。春依ちゃんって将来、結婚できるのかしら。私、心配」
そんな会話をしながらパンケーキを完食して、ジュースも飲み干した時だった。
目の前に、アイスクリームが置かれたのは。


