ぬいぐるみを抱きしめるように。 優さんは私をぎゅーっと抱きしめたまま微動だにしない。 時折、頬擦りをされるくらい。 「優さん?どうしたんですか?」 もしかして、赤ちゃん返りしちゃったとか? 「……あの子が、いいの?」 「え?」 「春依ちゃんは、沢渡くんがいい?こんなおっさんよりも、同い年の若くてピチピチしたフレッシュな子がいいの?」 問い詰めるような言い方に、戸惑った。 話し方が、いつもみたいに柔らかくない。