白衣の王子様





「自分で、飲むから……」


そう言うと沢渡くんは唇を尖らせながら「ちぇ」と呟いた。




「遠慮せんでいいのに」


「違うから」



どうにかがんばって、苦手なカプセルの薬を飲んだ。


沢渡くんは頭を撫でながら「よーくがんばりましたー」と冗談っぽく褒めてくれた。

あんま嬉しくない褒め方だけど。



薬の効果なのか、沢渡くんと話してたら徐々に睡魔が襲ってきた。



「春っち、眠い?」


「ん~」


「眠そうだな……寝ていいよ。ゆーっくり休みな」



また、頭が撫でられて、そのまま私は眠りに落ちた。