放課後。 「じゃあね。春依ちゃん」 「うん。バイバイ、琉璃香ちゃん」 無事に放課後になって、琉璃香ちゃんにバイバイして真っ直ぐ家に帰った。 家に帰ると、お母さんが珍しく帰ってきてた。 「あら、春依。お帰りなさい」 「ただいま。今日は早かったんだね」 ふと、お母さんの足元には大きいスーツケースと旅行用のカバンが。 「どこか行くの……?」 私が聞くとお母さんは少し困った顔をした。