白衣の王子様






「そういうわけじゃないけど……」


「じゃ決まりな。もちろん変な事は絶対にしないから。春っちにはゆっくり休んでほしいし」



恐らく親切心で言ってくれてるんだろうけど。



どうしましょう。
かなりとんでもない展開になってきた……。




「家から荷物持ってくるから。あ、俺、寝る時はソファーでいいから」


そう言って彼はルンルンで部屋を出て言った。


すぐに潜っていた優さんが顔を出して、ベットから出てきた。




「……」


「……」


彼は私を見つめたまま沈黙。
非常に気まずい。




「春依ちゃんさぁ……」