白衣の王子様






私は「ごめんなさい」と言って、目の前のスプーンを軽く払いのけて、再びベットに横になった。




「寝ます……」



優さんに背を向けて、目を閉じた。





「春依ちゃん」



優しい声で。


名前を呟かれて、頭を撫でられた。



妙に心地よく感じた……。





私はそのまま深い眠りに入った。