白衣の王子様






「はい、あーん」


すぐ目の前には、適量のお粥がすくわれたスプーン。



自分で食べれるんだけど……。




多分この人は聞き入れてくれないだろうから。


素直に食べさせてもらった。




「どう?味の方は……」


「ん」


「え?何?」


「……」



味は美味しいけど、熱で体がダルくて感想を述べる余裕がない。