白衣の王子様





沢渡くんは納得してないような顔をしながら「そう」と言った。



「つーか、春っちを誰よりも溺愛してんのは……絶対に俺だから!」



大きな声で……。


告白染みた事を言うもんだから、カァっと体中が熱くなった。




沢渡くんも恥ずかしそうにしながら、友達の方へと走って行った。




「もう……あんな恥ずかしい事を堂々と」


何で私の周りの男性陣はデリカシーがないの?




「春依ちゃんったら、モテモテ~」


「違うってば……」



琉璃香ちゃんってば、私の状況を楽しんでる!!