「優さんったら!!バイト先に来るのはいいですけど、変な発言はしないでくださいっ!!」
バイトが終わって家に帰って、早速反論。
浦川さんは「マジであんな人と結婚するの?」と何度も聞いたが、私は否定した。
誤解されたら困る。
「変な事じゃないもん。春依ちゃんに悪い害虫がひっつかないようにと思って」
害虫?
別に私のそばに虫なんていないけど。
「で、でもあんな冗談はもう絶対にやめてください」
心臓に悪いもん。
「……冗談のつもりじゃなかったんだけどな」
「へ?」
優さんは椅子から立ち上がり、私の真ん前に立った。