白衣の王子様






失敗したらどうしよう、と心配してたけど……。





「春依ちゃん、これ運んでくれるかな?」


「はいっ」



ここのカフェは、お客さんがポロポロとしか来ない所で、あまり忙しくもなく、かと言って暇でもない。



生まれて初めてのバイトの時間は、とっても穏やかに過ぎていった。







「春依ちゃん、どう?バイトの感想は」



お客さんが引いて、暇になった時、浦川さんが話しかけてきた。





「バイトって……何か有意義ですね!!」


「あはは。なかなか個性的な感想だね」



ふと時計を見ると、後15分くらいで8時になろうとしていた。


私のバイトの時間は8時まで。

遅くなったら危ないから、と店長さんが配慮してくれた。