白衣の王子様





「いい、ですよ。私でよければ……」


「ありがとう!!」



バイトなんてやった事ないけど、人助けのためだもんね。




「じゃあ俺、店長にこの事話してくるね」


そう言ってお兄さんは走って行ってしまった。



私達のやり取りを終始ポカーンとした様子で見てた琉璃香ちゃんは、ポンッと私の肩を叩いた。




「ちょっと春依ちゃんっ!!いいの!?バイトした事ないのに」


「うん、いいの。バイトって経験したいなって思ってたから」



琉璃香ちゃんは腑に落ちないといった感じで「ふ~ん」と言った。




「春依ちゃんってばモテ過ぎ」


「え……そんな事は」


「だってあの人、春依ちゃんの方ばっか見て私なんて眼中になかったじゃん!!いいなー!!春依ちゃんが羨ましいー!!」