白衣の王子様




これは……とりあえず……。


「がんばってね」

普通にそう言った。


沢渡くんはそれだけで満足そうに笑って「がんばってくるな!!」と笑って走って行った。




「春依ちゃんってば、愛されてるねー」


「琉璃香ちゃんまでやめて」


「ねぇ何で付き合わないの?沢渡くんの事は苦手なんじゃないの?」


「そう、だけど……」




苦手じゃない。
明るいし、人としては好き……だと思う。

けど、恋愛とかそういうのは考えられないよ……。




「ま、詳しい話はカフェでパンケーキでも食べながらじっくりしようよ」


琉璃香ちゃんはそう言って私のカバンを持って、私の手を引いた。