そんなこんなで、ユキちゃんと最近高校生に人気がある化粧品ショップに放課後やってきたのはいいんだけど…。
「あ、あたし場違いじゃないかな⁉︎」
「大丈夫大丈夫」
さらりと流したユキちゃんはマスカラやアイライナーがある場所へと歩みを進めていた。
「ユ、ユキちゃん!!
置いてかないで!!」
初めて来た未知の世界は、あたしにとってはものすごく怖い。
どこを見てもキラキラしていて、あたしがいていいのかと本気で悩むほど。
…てか、なんでお礼が着飾ることなのか。
未だに疑問だけどユキちゃんが言ってることに今まで間違いはなかったから、黙って従おう。