息吹から手紙が届いてから何日かたったある日

「ーーーーありんす?ーーーーでいんした?」

と不安そうな声で廓言葉を繰り返し練習する声が聞こえた。

あたしは不思議に思い声のする方に行くと、一人の禿がいた。

「あっ!!ごめんなさい。」

と何故か謝りながら去ろうとする禿はどうやら廓言葉が覚えられないようだった。

「待って。廓言葉が覚えられないならあたしが教えようか」

それを聞くと禿は笑顔を見せた。