「ゆ、夕霧姉さん!!朝霧が目を覚ましたよ!!」

と少香は泣き腫らしたであろう赤い目を見開いて姉さんを呼んだ。

「朝霧!!あんたもう平気なのかい!?あんた7日間も目を覚まさなかったんだよ!!」

「姉さん…あたし遊女の桔梗さんにあったの」

あたしは桔梗さんに追い返されて戻ってきたことを伝えると姉さんが

「そうだったの…桔梗に感謝しなきゃね。あたしの新造を助けてくれたんだね」

といい風呂に入ってきなと言った。