「朝霧!!よくやったね。あんたはもう少香を守れたよ。本当に良くやった」

姉さんが泣きながら血だらけのあたしを抱きしめてそう言った。

「あ…たし。少香の事守れた。良かったぁー。」

と呟きながら高尾姉さんが少香を抱きしめてるのを見て安心した。

「折檻はもう終わりだ」

姉さんは見世の男達を睨みながら冷たく言った。

そしてあたしを抱えて部屋まで戻った。

姉さんが花魁の権力で折檻を止めてあたし達を助けてくれたんだと思うと嬉しかった。

「あたし…ちょっと疲れたから眠るね」

といいあたしは目を閉じた。