「や、やめて!!朝霧!!死んじゃうよぅ」

と泣きながら言ってきた。

「あたしは平気だよ。吉原1の花魁になるまでは死ねない」

そう言った後あたしへの折檻が始まった。
見世の男があたしを木の棒で殴ったり、足で蹴ったりが何度も何度も繰り返された。
少香は高尾姉さんとあたしの姉さんを呼びに行った。

「あ"ぁーー!!」あたしの叫び声を聞きながら折檻を見ている遊女は酷すぎるとは言うものの誰も助けようとはしなかった。

そのうち少香が戻って来て男達に

「もうやめて!!折檻はあたしにやるはずでしょ」

と言いながら男に噛みついた。