キミだから・・・





「日愛?お前、なんて顔してんだよ?
あんまり気にすんなよ?
バスも間に合ったしよ...お前が笑ってねーと誰も楽しくねーぞ?」



そういって、大地が頭をポンポンと撫でてきた。



「ありがとっ 大地」



そう言って、大地の方を向くと、



ベシッ



「.........ったーー......なんで叩く...」



「ばかっ......こっちみんな......」



大地の方を見ようとすると、大地の手によって阻止された。



「大地、顔赤いよ?どーしたの?」



「日愛がそんな可愛い顔してこっち見るからだろ......」



「なっ......可愛いって......」



「あれれ?日愛ちゃん?
どーしたのかな?顔が赤いよー?」



大地はニヤニヤと笑って、私の反応を楽しんでいるようだ。



さっきまで自分の方が顔、赤かったくせに......