「違うんだよっ!!!」
大地の大声に私は驚いて、言葉を失ってしまった。
それでもかまわず大地は続けた。
「違うんだよ......全部全部......日愛は俺の気持ち、なんにもわかってねぇ!!
俺は......日愛のこと小さい頃からずっと、幼なじみだなんて思ったことねーよっ!!!」
えっ......大地...私のこと幼なじみとも思ってなかった......の?
「大地......私のこと、幼なじみだって思いたくないくらい嫌い...なの?」
「だから......好きなんだよ!
俺は......ガキの頃からずっと......日愛のことしか見えてないんだよ......
だから、日愛が俺とはただの幼なじみだっていったとき、つい、イラッとしちまって......」
......大地が.........私を............好き?
「...う......そ......」
「ウソなんかじゃねーよ......
日愛がこれから誰かと付き合うとか嫌だし、考えらんねーんだよ......
そんぐらい、日愛のことが好きなんだよ......」
「...だ......いち......?私も好きだよ......
ずっと好きだった......でも、自分の気持ちに全然気づかなくて......
でも、ちゃんとわかるよ?大地がだいすっ......」
最後までいう前に、大地に抱きしめられた。
「ありがとな......日愛.........大切にするから......」
「大地......だいすき.........」
「......俺も.........」
夕方、体育祭の片付けが終わって誰もいないグラウンドを大地と手を繋ぎながら見ていた。

