日愛side
体育館裏のじめっとした場所で泣いてるのもあれだから、今は教室の自分の席に座ってぼーっとしている。
今は、フォークダンスにでる気分でもないし、でも気力もなかった。
このまま大地ともう話せないのかな...
そんなの嫌だよ......
「......っ......だ......いち......ごめんね......
私があんなこといったから......あの時、自分で幼なじみとかいって、自分で傷ついてるなんて......バカだな......」
やばい......また泣いちゃう.........
誰もいない教室に私のすすり泣くだけが響く。
ガラッ!!!と教室のドアが開いた。
思わず振り向くと、そこには、息を切らした大地がいた。
「......大地!?なんで......
あっ...ごめん......すぐにどくから......」
慌てて席をたって教室を出ようとすると、
パシッ!!
「.........え......大地......?」
教室を出ようとした瞬間、大地に手を掴まれた。
「誰がどけ、なんか言ったんだよ......
俺は日愛にようがあるんだけど?」
「えっ......私?......あ、ごめん......」
「謝るなよ......」
「......うん.......で、ようって...なに?」
「あぁ......うん......だから...そのよ......」
そのあと、数秒間の沈黙がながれた。
その沈黙が嫌で、私は、
「あのさ?大地?ごめんね....今まで...
大地とって私は、めんどくさい幼なじみだったかな...うざい幼なじみだったかな......大地にとって私は、ただの幼なじ......」

