キミだから・・・



~屋上~

屋上へ行くと、堪えていた涙が溢れだした。



「......うぅ............」



普通に接したいのに、前みたいに普通に......なのにそれができない......



夏の日差しに照らされながら、私は、水分がなくなったんじゃないかと思うくらい泣いた。



数分後、屋上を出て泣き終わったあとの顔をトイレの鏡で見ると、見事に腫れている......このままじゃ授業になんて出られない......



スマホをとりだして、有紗に、
『頭が痛いから早退するって先生に言っておいて。』とメールを送った。



今日は運良く、今、鞄を持っているから今すぐ帰れる。



学校の校門まで、急いで歩いてから、また呼吸をととのえて歩き出した。



1週間後には体育祭があるのに......
大地と喧嘩をしてしまった......



後悔ばかりしている自分が嫌になる.....



家につくと、リビングにはよらず、
自分の部屋に一直線に向かって、ドアの鍵を閉め、ベッドに倒れこんだ。



最近は疲れているからか、すぐに眠気が襲ってきて私は目を閉じた。