大地のことが好きだと気づいたあの日から1週間。
大地のことちゃんと見れないし、
ちゃんと話せないし、
一緒に登下校もできない。
でも、また絡まれるかもしれないって大地は無理矢理ついてくるけど。
恥ずかしくて、私が一方的に避けている状態。
そんなある日、
「日愛?最近変だよ?前より落ち着きないしさ?いっつも上の空だし......
なんかあった?」
いつにもなく真剣な顔で聞いてくる有紗。
「へぇ?そ...そんなこと......ないよ?」
「なにマヌケな声出してんの?
しどろもどろだし、目、泳いでるし
なんかあったんだ.........」
有紗にはなんでもお見通しなんだ......
「なんかあったといえばあったけど...」
有紗はハァーとため息をついた。
「やっぱりね......私に隠し事とか100万年......いや、100億万年早いわっ」
「ごめんね......なんか言いづらくて...」
「気づいたんでしょ?自分の気持ちに...1週間くらい前から?」
「えぇぇ!?」
有紗はもう知ってるわよと言うような顔で私を見ている。
「何年日愛の親友やってきてると思ってるのよ......」
「い......いつから?」
「んーとね......まず日愛が1週間くらい前からおかしくなったでしょ?
ずっと上の空だし、なんか、ある人に対して態度おかしいし、その人だけ避けてるし......」
「そこまで、わかる態度とってた?」
「うん、......でもさ?そのことは
ちゃんと日愛の口から聞きたいな?
......約束......したよね?」
あぁ......この間の部活のときに約束したことか......そうだよね、有紗、親友だから...ちゃんと自分の口から言わなきゃね......
「......有紗......私、大地のこと......
好きになった......」
10秒くらいの沈黙が流れたあとで、