冷蔵庫を開けると、甘い香りが広がる。
「日愛っ綺麗にできたね!」
「うんっ よかった......」
真ん中がへこんだとか、言ってる子がいたから少し心配だったんだけど......
「日愛、なにボケっとしてるの?
早く箱に入れないと、大地くん可愛そうよ?」
「あぁ......そうだね...」
綺麗にできたプリンに感動していたから大地のことはすっかり忘れていた...
ごめん、大地......
プリンを箱に詰めていると、
「あの......鈴爽さん?」
「あれ、森下さん。どーしたの?」
森下の手にはさっき作ったプリン。
「森下さん、そのプリン。誰かにあげるの?」
私が聞くと、森下さんは何かを決心したように私をまっすぐ見て、
「あの......私......大地くんが好きなんです......今日、告白するつもりで......
だから、今日のプリンは......」
森下さんがこれから言いたいことが
さすがの私でも分かった。
「あぁ......うん!わかったっ
今日は大丈夫だよ?がんばって!」
私がそう言うと、森下さんは安心したのかふわっと微笑んだ。
「ありがとうっ じゃあ行ってくるね?」
森下さんは私にペコッとおじぎをしてから、大地のとこに向かった。

