キミだから・・・


「あっ 日愛!!頭、大丈夫?」



一番に有紗が私の前に走ってきた。



「う、うん!有紗っ
心配してくれてありがとう!」



「まぁ日愛の運動神経の悪さには
本当に呆れるわー
なんであそこでボールに当たるんだろ......不思議だわ...」



「ふんっ 運動神経のいい有紗に分かるわけないでしょ!」



「いや、分かりたくもないよ?」



私がなにを言い返しても、有紗はすぐに正論で言い返してくるからかなわない。



「日愛? そんな顔してないでさ?
こっちおいでっ プリン作り始めるからさ?」



私がそんなことを考えているうちに、
有紗は自分のグループのところに行って、私を手招きしていた。



私は手を洗って、エプロンを身につけてから有紗のところに向かった。



卵を割ったり......牛乳いれたり......
バニラエッセンス?とかなんとかをいれたり......それをこして...



もともとお菓子作りは好きな方だけど、やっぱり疲れるのだよ......