キミだから・・・



大地と別れたあと、私は2階に続く階段を一段飛ばしで上っていた。



早くしないと、有紗に怒られてしまうからだ。



それにしても、私ってなんでこんなに体力がないのだろう......



体力がないと、めんどくさいことばっかりで、本当に嫌になる。



調理室は階段をあがって右の廊下の一番おくにある。



誰もいない廊下を出来る限り全速力ではしっていきおいよく調理室のドアをあけた。



開けたとたんにみんなの視線が私に向いた。



「お......遅れてすいません...」



呼吸がまだちゃんとできていないせいか、言葉をいうのも辛い......