高尾花魁…姉さんと同じくらい器量のいい人で京言葉のよく似合う人。
「あっ…あたしは千里といいます!!よろしくお願いします!!」
あたしが高尾花魁に挨拶をすると高尾花魁は
「ふふ。そんなにかしこまらないでおくれやす」
と笑った。
綺麗な人だなぁと思っていると今まで黙ってた姉さんが
「おやおや。誰かと思ったら高尾じゃないかい。どうだい?あたしの千里の器量はすごいだろう?」
と挑発するように言った。
それを聞いた高尾花魁はふっと笑い
「あぁ。夕霧には教えてなかったどすね。この子はうちの禿の鈴(すず)どす。」
といい後ろに立っていた子を前に出した。