「遊女はね。"張り"と呼ばれる心意気を信条に金もきにせず権威にも媚びずに、気に入らない客なんかはああして追い出すんだよ。」

そういった姉さんの顔はとても綺麗だった。

「ね…えさん。」

安心したら涙が溢れた。
姉さんはあたしを抱きしめて

「怖かったね。もう大丈夫だよ。」

その夜は姉さんの布団で姉さんに抱きしめられながら眠った。