姉さんがお客の方へ行き、あたしもそれに着いて行った。
「まぁー。旦那様ようこそおいでくんなまし。」
とさっきとは違う妖艶な笑みと艶かしい喋り方をしていて、さすがは華菊屋の1の花魁だと思わされた。
と、上客はふとこちらを見ると、
「おぉーー!!あの子は夕霧の新しい禿か!!どれどれ顔を見させてみ!!」
とあたしを呼んだ。あたしは嫌だったが上客の方には何も言えず客の隣に座った。
「ほぉーー。これは見事な器量を持ってるなぁ」
とあたしのことを上から下まで舐め回すように眺め、品定めをされた。
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